(CNN) 昨年の米大統領選にロシアが介入したとされる疑惑に関連して、サリー・イェイツ前司法長官代行は17日までに、CNNとの単独インタビューに応じた。ロシアとの接触をめぐり辞任したフリン前大統領補佐官について、接触の事実を隠していたことによりロシアから「影響力」を行使される立場にあったとの見方を改めて示した。
イェイツ氏はトランプ政権発足直後に司法長官代行を務めていたが、イスラム圏からの入国を制限する大統領令の擁護を拒否して1月末に解任された。テレビの単独インタビューに応じたのは、解任以来初めて。
フリン氏は、補佐官に就任する前の昨年末、民間人の立場でありながらオバマ前政権の対ロ制裁について駐米ロシア大使と協議したうえ、その事実をペンス副大統領らに隠していたことが明るみに出て、2月に辞任している。
イェイツ氏は今月8日、ロシア疑惑を調べている上院小委員会で証言し、自身が解任される直前の1月末、フリン氏が連邦捜査局(FBI)に供述した内容の詳細を読んで危機感を覚えたと語った。真相を知るロシアがフリン氏を脅迫する可能性もあると考え、ホワイトハウスへ出向いてマクガーン法律顧問に警告したという。
イェイツ氏はCNNとのインタビューで、フリン氏がペンス氏らにうそをついていたことを改めて指摘。フリン氏は法律上でなく「信用上」の問題で辞任に追い込まれたとするホワイトハウスの主張に対し、同氏に刑事上の違法行為があったことは間違いないとの認識を示した。