米司法長官、ロシア疑惑めぐり上院情報委で証言へ
(CNN) セッションズ米司法長官は10日、昨年の米大統領選にロシアが介入したとされる疑惑をめぐり、13日に上院情報特別委員会で証言すると表明した。証言が公開されるか、非公開となるかは明らかでない。
セッションズ氏は13日、司法省の予算について上下両院の小委員会で証言することになっていた。
しかし、一部の委員がロシア疑惑に関する質問に焦点を当てる意向を示したため、「この問題を調べていて、関連の機密情報も入手できる上院情報委で話すのが妥当」と判断。予算の証言はローゼンスタイン司法副長官に任せると、各小委員会に通知した。
セッションズ氏は今年3月、自身が大統領選の選挙期間中に駐米ロシア大使と2回接触していたと米紙に報じられた後、ロシア疑惑の捜査から身を引くと発表した。
司法省は先週、接触の事実はないとして、同氏が捜査から外れたのは大統領選でトランプ陣営に参加していたからというのが「唯一の理由」だと強調していた。
しかしCNNが情報筋から入手した情報によれば、連邦捜査当局は同氏がさらにもう1回、ロシア大使に合っていた可能性を調べているという。
司法省の報道官は、「信頼性を公に追及されることがない匿名の情報筋」が主流メディアに偽情報を流し、捜査を混乱させていると非難した。
セッションズ氏は上院情報委で、ロシア大使との接触の有無や捜査から外れた経緯についてだけでなく、連邦捜査局(FBI)長官としてロシア疑惑の捜査を指揮していたコミー氏がトランプ大統領に解任された問題への関与についても、質問を受けることが予想される。