米が南シナ海で「航行の自由作戦」 中国は反発

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中国は西沙(パラセル)諸島などに対して領有権を主張している

中国は西沙(パラセル)諸島などに対して領有権を主張している

(CNN) 米海軍の誘導ミサイル駆逐艦「ステザム」は2日、南シナ海で中国などが領有権を主張している西沙(パラセル)諸島のトリトン島から約20キロ以内の海域を航行した。米国防当局者がCNNに明らかにした。

トリトン島付近の航行は、米海軍が実施している「航行の自由作戦」の一環。西沙諸島に対しては、中国とベトナム、台湾が領有権を主張している。中国は西沙諸島の島々を占拠して軍事施設などの建設を進めているが、米国は中国による領有権の主張を認めていない。

国防総省は今回の航行についてコメントを避けた。

米シンクタンクの戦略国際問題研究所によると、中国は西沙諸島の軍事施設を大幅に増強し、トリトン島でも最近、ヘリパッド建設などの設備拡張を行っていた。

一方、中国外務省は、米駆逐艦の航行を「不法侵入」と見なして強く反発し、対抗措置として、米艦に対する警告のために軍艦や戦闘機を派遣したと発表。一連の航行を「重大な政治的、軍事的挑発」と形容し、米国が「トラブルをかき立て」「安定と協力、発展を望む国々とは逆方向」を行っているとして非難した。

トランプ政権下で行われた航行の自由作戦は、5月24日に次いで2度目となる。

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