トランプ氏の「初任給」は戦場跡整備に、880万円寄付
(CNN) ジンキ米内務長官は5日、トランプ米大統領が内務省国立公園局に寄付した給与7万8333.32ドル(約880万円)について南北戦争の激戦地だったアンティータム国定戦場跡(メリーランド州)の整備に充てられると発表した。
昨年の選挙戦でトランプ氏は、当選したあかつきには大統領の給与を意義あることに寄付すると公約。4月には就任から3カ月分の給与を内務省国立公園局に寄付すると発表していた。今回の発表は、細かい用途を明らかにするためのものだ。
米大統領の給与は連邦法で年間40万ドルと定められている。
アンティータム国定戦場跡を訪れたジンキ長官は「大統領の寄付により、米国人はこの聖なる場所で今後何世代にもわたって自国の歴史や遺産を学ぶことができるだろう」と述べた。また、古戦場を保全するためのプログラムに720万ドルの補助金が下りたことも明らかにした。
ジンキ長官はツイッターで、トランプ大統領の寄付と交付金を使って、戦場跡にある歴史的な家屋の修繕を行うと明らかにした。
アンティータムの戦いが起きた1862年9月17日は米史上、最も多くの血が流された日とされる。
2万3000人近い兵士が死亡または負傷、行方不明になった。当時のリンカーン大統領が奴隷解放宣言を発したのはその数日後のことだった。