トランプ氏、対不法移民強硬派の元保安官に恩赦
トランプ氏は25日夜、今回の決定についてツイートし、「85歳の愛国者、ジョー・アルパイオ保安官に完全な恩赦を与えたことを喜んで報告する。彼はアリゾナの安全を守ってきた」と述べた。
アルパイオ氏は昨年までアリゾナ州マリコパ郡の保安官として勤務。2007年には中南米系の住民から、同氏の取り締まりが人種差別に当たるとして集団訴訟を提起され、連邦当局からも訴追された。
2011年には同州連邦地裁のスノー裁判官が一時差し止め命令を出し、アルパイオ氏に対し移民であるというだけで市民を拘束することを禁止した。その2年後にはスノー裁判官が、マリコパ郡での中南米系住民に対する対応が人種差別に当たるとして恒久的な命令も発していた。
だが昨年、アルパイオ氏やその同僚が裁判所命令を無視し、偽証や捜査妨害を試みたとして、スノー裁判官は連邦検察に法廷侮辱罪での訴追を要請。アルパイオ氏は先月に法廷侮辱罪で有罪判決を受け、10月5日には量刑が言い渡される予定だった。