北朝鮮との交渉は「時間の無駄」、トランプ氏がツイート
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は1日のツイートで、ティラーソン国務長官に対し核・ミサイル開発を続ける北朝鮮と交渉しても「時間の無駄」だと話したことを明らかにした。
トランプ氏は「われらの素晴らしい国務長官であるレックス・ティラーソンに、小さなロケットマンと交渉しようとするのは時間の無駄だと話した」と書き込んだ。同氏はこれまでも、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長を「ロケットマン」と揶揄(やゆ)する発言を繰り返してきた。
同氏はまた、ティラーソン氏に「労力の節約」を呼び掛け、「やるべきことをやろう」とツイートした。
同日午後にはさらに「ロケットマンにいい顔をしても、この25年間うまくいかなかった。今うまくいくはずがあるか。クリントンもブッシュもオバマもだめだった。私はしくじらない」と投稿した。
実際には、正恩氏が父の金正日(ジョンイル)総書記の死を受けて権力を引き継いだのは2011年のことだ。
ティラーソン氏は30日の記者会見で、米国は北朝鮮と直接接触する経路を持ち、事態の鎮静化を目指していると明言していた。トランプ氏のツイートはこの発言と矛盾するように見える。
トランプ氏は外交解決の道を捨てることにしたのかというCNNの質問に対し、米政権高官は「我々は今も外交的アプローチに専念している」と答えた。
一方で国務省のナウアート報道官は1日、トランプ氏の直後に投稿したツイートで「北朝鮮が核能力を獲得することはない。外交を通してか武力によってか、それは先方次第だ」「現時点で外交経路は開かれているが、永遠にそうだというわけではない」と警告した。