ラスベガス銃乱射、容疑者は周到に犯行準備か

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英大衆紙デイリーメールが客室内の様子として公開した写真

英大衆紙デイリーメールが客室内の様子として公開した写真

(CNN) 米ネバダ州ラスベガスで起きた銃乱射事件の犯行現場となったホテル客室の様子から、容疑者が事前に周到な準備を進めていたことが分かってきた。

スティーブン・パドック容疑者は犯行の数日前から、音楽フェスティバルの会場を見下ろす位置のスイートルームに滞在していた。室内からは23丁の銃が見つかっている。

警察が3日に発表したところによると、パドック容疑者は客室内と廊下にカメラを設置していたことが新たに分かった。連邦捜査局(FBI)がカメラの使い道を調べているが、地元保安官は記者団に、部屋に近付く人を見張るためだったのではないかと語った。

英大衆紙デイリーメールが客室内の様子として公開した写真には、床や家具の上に置かれた半自動小銃と山積みの弾倉、倒れた人物の脚が写っていた。

警察によると、銃撃は最初の緊急通報からさらに9分間続いた。当局は3日、現場に出動した警官が装着していたボディカメラの映像を公開した。警官らが銃撃の方向を見定め、観客らに避難を促そうとする様子などが収録されている。

事件の死者は59人に上った。3日までに死者のうち40人近くの身元が公表された。

現場に居合わせた人々の話によると、コンサート会場にいた勤務時間外の医師や警官、看護師らがその場にとどまり、力を合わせて負傷者の手当てを続ける姿もみられたという。

地元当局が協力を呼び掛けた資金調達サイトのページには、3日夜の時点で420万ドル(約4億7000万円)の募金が寄せられた。地元消防責任者によると、ラスベガスに急行した犠牲者の親族らには、多くの市民が滞在先や食事、送迎などの提供を申し出ている。

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