米国務長官、辞任説を否定 「間抜け」報道受け会見
(CNN) ティラーソン米国務長官は4日、記者会見で、辞任する計画も意向もないと明らかにし、ペンス副大統領から国務長官職にとどまるよう慰留されたとの報道を否定した。ティラーソン氏をめぐっては、米NBCテレビが同日、トランプ氏のことを「間抜け」と評したと伝えていたが、この発言に関する質問には明確な回答を避けた。
ティラーソン氏は会見で、「国務長官職にとどまるよう慰留する必要が副大統領に生じたことは一度もない。私が辞任を検討したことは一切ないからだ」と述べた。
NBCはティラーソン氏の側近の話として、外交政策への取り組みをめぐりトランプ氏が自身と食い違う見解を公然と表明していることに関し、ティラーソン氏が「激怒」していると報道。これを受け、政権全体が報道の打ち消しに動いていた。
ティラーソン氏はこの報道を「誤り」とし、大統領の政策を妨害するため「対立の種をまこうとする一部」の試みだと主張した。
トランプ氏を「間抜け」と評したことがあるかとの質問に対しては、直接の回答を避け、「われわれはその種のたわ言には対応しない」と言及。「政権を分断しようとする今回の試みの片棒を担ぐつもりはない」と述べた。
情報筋がCNNに明かしたところによれば、トランプ氏は今回の報道の前の段階で、ティラーソン氏が今夏、国防省で自身のことを「間抜け」と評したのを把握していたという。ただ、トランプ氏がこの発言についてティラーソン氏と話し合ったかどうかは不明。