トランプ大統領は「ほら吹き」、ブッシュ父子が酷評
(CNN) 米国のジョージ・H・W・ブッシュ、息子のジョージ・W・ブッシュ両元大統領が、14日に発売される書籍のインタビューの中で、トランプ大統領を「ほら吹き」などと酷評していることが6日までに分かった。
この書籍「ラスト・リパブリカンズ(最後の共和党員)」の中で父ブッシュ氏は、著者である歴史家のインタビューに答えてトランプ大統領を「ほら吹き」と形容。息子のブッシュ氏も「あの男は大統領であることの意味が分かっていない」と断じた。
元大統領2人がトランプ大統領をこれほどあからさまに酷評したのは初めて。インタビューは2016年の大統領選を控えた同年5月に行われた。トランプ氏について尋ねられた父ブッシュ氏は、「好きではない。あまりよくは知らないが、ほら吹きだということは知っている。彼がリーダーになることはあまり感心しない」と述べ、トランプ氏には「謙虚さ」が必要だと語った。
息子のブッシュ氏も「私の一家を見てもらえれば分かるように、(謙虚さは)一つの相続財産だ。周囲の期待にもかかわらず、(トランプ氏には)それが見えない」と話している。
結局大統領選では2人とも、自分たちが所属する共和党の候補者だったトランプ氏に投票しなかった。父ブッシュ氏は民主党のヒラリー・クリントン氏に投票し、息子のブッシュ氏は白票を投じたという。
ホワイトハウスは4日、CNNの取材に対し「もし1人の大統領候補者が政党を解体できるのであれば、同党に所属する2人の元大統領が残したレガシーはその程度の強さだったということだ」「始まりはイラク戦争だ。米外交史上最大級の過ちだった」とコメントした。
トランプ大統領は4日、東京へ向かう途中で感想を求められ、「帰国後にコメントする」と語った。