NYテロ受け対ISIS攻撃を大幅拡大、トランプ氏主張
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は3日、米ニューヨーク・マンハッタンで先月31日に発生したトラックによる暴走テロ事件に触れ、米軍は事件後に過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に対する攻撃を大幅に拡大したと主張した。
ツイッターに書き込んだものだが、攻撃強化を示す証拠などには触れなかった。
トランプ氏は事件の実行犯であるウズベキスタン出身のサイフロ・サイポフ容疑者(29)を「堕落したけだもの」とまで罵倒(ばとう)。ISISは同容疑者を自らの兵士と認めたとし、米軍はこれを受け、過去2日間、ISIS掃討戦をかなり強化したと述べた。「彼らは我々への攻撃の大きな代価を支払わなければならない」と強調した。
大統領は3日、ホワイトハウスで記者団に対応した際にも「ISISが米国に攻撃を仕掛けるたびに政権はISISを10倍の強さでたたく」とも主張。そのような軍事行動は2日に実施されたとしたが、詳しい説明は避けた。
マンハッタンでのテロ事件を受け、これに報復するための軍事行動が実行されたのかは不明。ただ、軍事上の標的は計画を練った末に設けられたり、突じょ出現するのが通例で、今回のテロを受けた形での作戦遂行は有り得ないと受け止められている。
米国防総省の報道官は今回のトランプ氏発言を問われ、米国は世界各地でISISなどの過激派に対する厳しい攻撃を続けているとだけ述べた。