トランプ氏再選ならず?、ウィンフリー氏にも敗北か
ワシントン(CNN) 2020年に実施される米大統領選で、現職のドナルド・トランプ氏は民主党の主要候補者に対して厳しい戦いを強いられることになる――。CNNが実施した世論調査でそんな見通しが明らかになった。出馬観測の出ている、黒人の人気女性司会者で実業家でもあるオプラ・ウィンフリー氏にも支持率でリードを許している。
20年の大統領選で、トランプ氏と民主党の主要候補と1対1で対決すると仮定して質問を行った。バーニー・サンダース上院議員との対決の場合、サンダース氏の支持率は55%とトランプ氏の42%を上回った。
ジョー・バイデン前副大統領との対決の場合、バイデン氏の支持率は57%、トランプ氏の支持率は40%と差はさらに広がる。
ウィンフリー氏との対決の場合、ウィンフリー氏の支持率は51%、トランプ氏は42%だった。
民主党候補が支持を得る可能性がある背景には、16年の大統領選でトランプ氏を支持した一部の主要支持層が、民主党候補を支持しているためだ。その中には、白人女性や学位を持った白人男性などが含まれる。学位を持たない白人の中ではトランプ氏の支持が高いが、16年時の差からは3分の1程度に縮まっている。
16年の大統領選では、民主党候補だったヒラリー・クリントン氏は得票率では約2%リードしたが、選挙人の数で負けていた。
ただし、サンダース氏もバイデン氏も20年の大統領選へ出馬する姿勢は示していない。ウィンフリー氏はゴールデングローブの授賞式での演説で出馬観測が流れたが、トランプ大統領はウィンフリー氏には「勝てる」との見通しを示している。
世論調査は1月14日から18日にかけて、全米の登録有権者918人をランダムに抽出し、固定電話もしくは携帯電話でインタビューを行った。誤差の範囲はプラスマイナス3.8パーセントポイント。