ロシアへの追加制裁、16日にも発表 米国連大使
ワシントン(CNN) 米国のヘイリー国連大使は15日、トランプ政権がロシアに対する追加の経済制裁を16日にも発表する見通しであることを明らかにした。
CBSの番組に出演したヘイリー氏は、財務省から追加制裁の発表があると明言。またシリアにおける化学兵器の使用に関して、米国が「強いメッセージ」を発信したと主張した。
米英仏が実施したシリアの化学兵器関連施設に対する攻撃についてヘイリー氏は「化学兵器プログラムに対する極めて強度の高い攻撃だった」と強調。シリア内戦の勢力図を塗り替えるには不十分だったとするタカ派からの批判の声を牽制(けんせい)した。
そのうえで紛争の解決は最終的に国連主導の政治的プロセスによって実現しなくてはならないとし、米国の任務が「アサド政権の排除」や「戦争の開始」ではなかったとの認識を示した。
これより前、フォックスニュースの番組に出演した際には、ロシアと米国との関係について問われ「非常に緊迫している」と回答。16日発表予定の追加制裁に言及し、「現時点で彼らは、友人であるはずの国が自分たちに害をもたらしている、と感じていると思う」と語った。