バーバラ・ブッシュさん健康悪化、自宅で緩和ケア 元大統領夫人
(CNN) ブッシュ(父)元米大統領夫人、バーバラさん(92)の健康状態が悪化していることが16日までに分かった。ブッシュ一家に近い情報筋がCNNに語った。現在はテキサス州ヒューストンの自宅で療養中だという。
バーバラさんは慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)とうっ血性心不全をわずらい、この1年に何度も入退院を繰り返していた。先月30日にも息苦しさを訴えて入院し、病状が安定したため先週退院したものの、この2~3日で再び悪化し始めた。
自宅では夫のブッシュ氏と娘のドロシーさん、息子のマービンさんとニールさんが付き添い、あと2人の息子であるブッシュ(子)元大統領とジェブ元フロリダ州知事もここ1週間、繰り返し見舞いに訪れている。
ブッシュ氏の事務所が発表した声明によると、バーバラさんは病院には戻らない意向。これ以上治療は受けず、緩和ケアに集中することを決めた。
声明によれば、健康状態の悪化にもかかわらずき然とした態度で、自分より他人のことに気を配っている。愛する家族に囲まれ、多くの人から寄せられたメッセージと祈りに感謝しているという。
ブッシュ氏はパーキンソン病で移動に車椅子を使っていることが報じられたが、バーバラさんの健康状態はこれまであまり知られていなかった。夫妻が結婚して73年。ブッシュ氏は著書の中で、夫人とは「2人で1人だ」と述べていた。
ブッシュ氏の大統領退任後、バーバラさんは識字率の向上を目指す運動に取り組んできた。夫妻で計10億ドル(約1070億円)以上を慈善団体に寄付している。