道を尋ねた黒人少年に向かって発砲、白人男を起訴 米中西部
(CNN) 米中西部ミシガン州の住宅地で、道を尋ねようとドアをたたいた少年に発砲したとして、白人の男が起訴された。
少年(14)は5日朝、バスに乗り遅れて約5.6キロ離れた学校まで歩こうとしたが道に迷い、民家数軒のドアをノックした。
少年が地元のCNN系列局に話したところによると、被告の男(53)の家を訪ねた時、まず出てきた女性に怒鳴られた。学校へ行く道を教えてほしいと説明を試みたが、男がショットガンを持って出てきたため逃げ出したという。
男は逃げる少年に向かって一発撃ったとされる。少年にけがはなかった。
地元保安当局には何者かが家屋に侵入しようとしているとの通報があり、警官が出動した。少年と男は警察署で事情聴取を受けた。男は逮捕され、殺意を持った暴行の罪で起訴された。
検察によると、男の説明と防犯カメラの映像が一致しなかったという。有罪となれば、最大で終身刑を科される可能性がある。
少年の母はCNN系列局に、「確実に憎悪犯罪だった」と話した。
男は少年から16キロ以上の距離を置き、持っている銃器を全て提出することなどを条件に保釈された。罪状認否では無罪を主張し、裁判官に「もっと深い事情がある」と訴えた。
地元当局者によると、男は元消防士で地域社会と強いつながりを持っていたという。次回の出廷は24日に予定されている。