トランプ氏弁護士は刑事捜査の対象者 米司法省
(CNN) トランプ米大統領の個人弁護士マイケル・コーエン氏が、自身のビジネスに絡み米ニューヨークで数カ月前から刑事捜査の対象になっていることが13日に分かった。米司法省が提出した法廷文書で明らかになった。
ニューヨーク中心部マンハッタンの連邦地裁ではこの日、コーエン氏とトランプ米大統領が新たに雇った弁護士が、捜索で押収された資料をめぐり検察と争った。コーエン氏が刑事捜査の対象になっている事実はこの中で明らかになった。
コーエン氏の弁護士は裁判所に対し、この件での一時差し止め命令を請求。連邦検察による押収資料の使用を一部差し止めるよう求めた。コーエン氏は出廷しておらず、刑事訴追もされていない。
一方、ニューヨークの連邦地検は、捜索は連邦判事の承認を受けていたと主張。コーエン氏に対する刑事捜査に絡み証拠を押収する狙いだったと明らかにした。
法廷文書では捜査内容について詳述していない。
ただ、今回の法廷文書には、一連の捜索に関し司法省が初めて公表した詳細が含まれている。これによれば、米連邦捜査局(FBI)による捜索では、コーエン氏の自宅やホテルの部屋、事務所、貸金庫、携帯電話2台が対象になった。
以前の捜索令状はニューヨーク連邦地検に対し、複数のメールアカウントの捜索を許可。メールアカウントを調べた結果、コーエン氏が「法律関係の仕事をほとんど行っておらず、トランプ大統領とやり取りしたメールは皆無だった」ことが判明したという。