同性カップルの権利向上に尽力した弁護士、抗議の焼身自殺 米

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デービッド・バッケル弁護士=2006年

デービッド・バッケル弁護士=2006年

(CNN) 米国で同性婚の合法化を求める運動に尽力した弁護士が、地球温暖化対策を訴えて、米ニューヨーク市で焼身自殺した。

ニューヨーク市警によると、死亡したのはデービッド・バッケル弁護士(60)。ブルックリン地区の公園にある野球場の近くで、ひどいやけどを負った人がいるという通行人からの通報があり、14日午前6時半ごろ、遺体が発見された。

ニューヨーク・デイリーニュースの報道によると、バッケル氏は、「抗議の焼身自殺をしました」「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」という手書きの遺書を残していたという。

ニューヨーク・タイムズ紙によれば、バッケル氏は地元の報道各社宛てに、行動を呼びかけるために焼身自殺を図るという内容の電子メールを送信していた。メールには、「地球上のほとんどの人間は、化石燃料によって汚された空気を吸い、結果として多くが早死にしています。私の化石燃料による早死には、今私たちに起きていることの反映です」などと記されていた。

バッケル氏は性的少数者(LGBT)の権利を訴える非営利組織(NPO)の幹部として、アイオワ州とニュージャージー州で同性カップルの権利や同性婚の合法化を求める裁判を主導した弁護士として知られる。最近では環境保護運動に力を注いでいた。

1993年にネブラスカ州でトランスジェンダーの男性が強姦・殺害された事件では、男性側の弁護士を務めた。この事件は「ボーイズ・ドント・クライ」として映画化され、主演のヒラリー・スワンクがアカデミー主演女優賞を受賞している。

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