配達量に嫌気 1万7千通届けず、郵便局員を逮捕 米NY
(CNN) 米ニューヨーク市ブルックリン地区の連邦地検当局は22日までに、配達する郵便物の量に嫌気が差し自宅や車、職場のロッカーにため込んでいた53歳の郵便局員を逮捕、訴追したと発表した。
未配達の郵便物は1万7000通以上に達し、消印が2005年のものもあったという。容疑は郵便物配達に関する連邦法違反となっている。
刑事訴状によると、今回の摘発は同地区に止めてあった車両の中に郵便局が使う青色の郵便袋が多数あるとの情報が米郵政公社(USPS)監察官に寄せられたのがきっかけ。調べで車は容疑者のものであることが判明し、聴取したところ不正行為を白状した。ただ、重要な郵便物は確実に届けたとも供述したという。
関係先を捜索したところ、車の中で約1万通、勤め先の「ダイカー・ハイツ郵便局」の従業員ロッカーの中で約1000通、ブルックリンにあるアパートの自宅内で約6000通が発見された。
容疑者はUSPSに16年間勤めている。保釈金2万5000ドル(約270万円)を支払って釈放された。