貸し船業者を逮捕、洪水被災者に金銭要求 米ハワイ
(CNN) 米ハワイ州カウアイ島の地元警察は22日までに、同島を最近襲った激しい暴風雨による洪水被害で立ち往生などしていた被災者を救出する際、金銭を要求した疑いがあるとして貸し船業者の男(33)を逮捕したと発表した。
逮捕は被災者の反発を受けたもので、容疑者は恐喝、強盗行為や暴力的な脅迫の罪などに問われている。
地元警察によると、容疑者のボートの乗客は安全な場所へ運んでくれると思い込んでいたが、約200ヤード(約183メートル)沖合へ進んだ際に金銭を要求された。カウアイ郡の検察当局によると、容疑者は乗客に現金もしくはクレジットカード払いで1人当たり200ドルを求め、応じなければ現場に放置すると脅したという。
容疑者に対する複数の苦情が同島のハエナ地区で表面化し、警察は住民や観光客がソーシャルメディア上で言及し始めたことを受け不正行為に気付いていた。ハエナ地区では主要な接続道路が雨で寸断されるなどの被害が出ていた。
洪水被害は今月第2週に発生し、数百人の住民が避難していた。
捜査は続いており、容疑者は正式には訴追されていない。その後釈放されたが、全長25フィート(約7・6メートル)のボートは証拠物品として押収されている。
容疑者の兄弟は、当人は容疑を強く否定しているとし、誤解に基づくものと主張した。