トランプ大統領、個人携帯の利用が急増 「監視の目」緩む?
(CNN) 米国のドナルド・トランプ大統領が外部の顧問とやり取りを行う際に個人の携帯電話を使うことがこの数カ月間の間に増加していることが24日までに分かった。複数の情報筋が明らかにした。大統領就任当初の状況に戻ってきたといえそうだ。
ホワイトハウス幹部は、トランプ氏による携帯電話の利用が最近、増加していると語る。
情報筋は、携帯電話の利用の増加は、誰が大統領にアクセスするのかといったことに対するケリー大統領首席補佐官の影響力が低下していることの証左だと指摘する。ケリー氏が就任した当初、トランプ氏は電話の多くについてホワイトハウスの交換台を通じて行っていた。こうすることで、ケリー氏はトランプ氏が誰に電話をかけたのかリストを入手することができた。トランプ氏が携帯電話を利用すると、ケリー氏は誰にかけたのか分かりにくくなる。
ケリー氏が就任しても、トランプ氏は携帯電話の利用を完全にやめたわけではなかった。情報筋の1人は、最近になってトランプ氏が携帯電話の利用を増やした理由のひとつとして、トランプ氏は誰と会話しているのかケリー氏に知られたくないためではないかとの見方を示す。
情報筋によれば、過去数週間、トランプ氏は共和党議員と直接やり取りする機会も増えており、携帯電話も利用するという。
かつてはケリー氏が「門番」の役割を担っていたが、現在は、そうでもないようだ。基本的には議員がトランプ氏と会合を持ちたい場合は、トランプ氏に直接電話するのではなく、ケリー氏のオフィスに連絡を取るとされる。
ホワイトハウス関係者によれば、トランプ氏が外部から助言を受けることが増えており、このことも、ケリー氏の「門番」としての役割が後退していることの証しではないかという。