粉付きの現金受け取り「痛み」、処理班が出動する騒ぎに 米
(CNN) 米中西部ミネソタ州のガソリンスタンドでこのほど、現金を受け取ったレジ係の女性が手に痛みを感じたため、居合わせた客とともに病院へ行き、危険物処理班も出動する騒ぎがあった。その後、原因はアレルギー物質であることが判明し、予防措置のために病院へ移された人たちも全員退院したという。
同州マノウメン郡にあるガソリンスタンドで4月30日、ある人物が品物を購入する際、現金で支払いを行った。この現金は白い粉状の物質でおおわれていたという。
保安官事務所によれば、レジ係は現金を受け取るとすぐに、焼けるような感覚を覚えたという。
偶然その場に居合わせた救急隊員がレジ係の元へ駆けつけ、手を洗わせた。しかし、焼けるような感覚はなくならなかった。
女性は自分で車を運転して病院へ向かった。危険物処理班が現場に到着し、予防措置のため、店内に居合わせた6人についても病院へ送られた。
その後、7人は全員退院している。
この件は全国規模で報じられた。問題は、物質は何だったのかという点と、現金を渡した人物は誰なのかという点だった。
マノウメン郡の保安官事務所はCNNにその答えの一端を明らかにした。
現金には炭水化物がくっついており、レジ係はアレルギー持ちだったという。
保安官はCNNの取材に対し、「症状を起こしたのが現金を手にしたレジ係だけで、他の従業員は問題なかったので空気感染しないことは分かっていた。レジ係は粉に対するアレルギーがあったはずで、症状もアレルギー反応と合致していた。我々は、他の人たちへの脅威ではないことを確認すればよかった」と語った。