米中学で生徒が発砲、2人負傷 アメフト経験教師がタックル
(CNN) 米インディアナ州の中学校で25日、発砲事件があり、当局によると少なくとも2人が負傷した。教室内にいた少年はCNN系列局の取材に、男性教諭(29)が容疑者の生徒にタックルして取り押さえたと明かし、「英雄」と称賛した。
少年はWRTVとWXINに、ジェイソン・シーマン教諭がいなければ「負傷者はもっと増えたはずだ」と語った。教室では当時、理科の試験が行われていたといい、教室に入ってきた生徒が「4~6回」発砲したという。
現場は州都インディアナポリス近郊のノーブルズビルにある中学校。シーマンさんと女子生徒が銃弾を受け、病院に搬送された。地元保安官事務所は25日夜、シーマンさんの状態は良好だが、女子生徒は重体だと明らかにした。
発砲が始まったのは午前9時過ぎ。容疑者は教室に入って発砲を始め、少女1人を撃ったという。
少年はテレビの記者に、「シーマンさんは彼に突進し、タックルで押し倒した」と説明。「自分たちが教室の後方で机の後ろに隠れていた。シーマンさんが通報しろ、できるだけ早く建物から出ろと叫んだので、走って逃げた」と話している。
シーマンさんは1年生の担当で、アメフトのコーチも務めている。25日夕の声明では、緊急対応要員に謝意を示した上で、「生徒のみんな、君たちは全員素晴らしい。君たちのサポートに感謝している。君たちがいるからこそ私は教師をやっているんだ」と述べた。
南イリノイ大学の報道声明によると、シーマンさんは2007年から10年にかけて同大のアメフトチームでディフェンシブラインの一員としてプレーし、表彰も受けている。