(CNN) 米映画界を代表する俳優モーガン・フリーマン(80)さんからセクハラや不適切な行為を受けたとして、制作スタッフの女性ら8人が被害を訴えていることが25日までに分かった。この8人を含む関係者16人がCNNに証言した。
被害を訴えている女性の1人は2015年夏、フリーマンさん主演の銀行強盗コメディー「ジーサンズ はじめての強盗」で製作アシスタントの仕事を開始した。
女性によれば、夢の仕事を手に入れたと思ったのも束の間、数カ月に及ぶセクハラが始まった。フリーマンさんから一方的な身体接触を受け、ほぼ毎日のように容姿や衣服について発言されたとしている。
フリーマンさんが「スカートをめくり上げようとし続け、下着を着けているか聞いてきた」こともあったという。
また12年に映画「グランド・イリュージョン」の上級制作スタッフを務めた女性は、アシスタントの女性とともに何度もセクハラを受けたと証言した。
「彼は私たちの体形について言及してきた」とし、フリーマンさんが近くに来る場合、胸やお尻の形が出るものは身につけず、サイズの合わない服を着なければならなかったと話している。
CNNに証言した16人のうち、被害を訴えている8人のほか、残りの8人はフリーマンさんの行為を目撃したとしている。16人の証言を総合すると、撮影セットや映画宣伝の場、自身の製作会社でフリーマンさんが不適切な行為に及んでいた構図が浮かび上がる。
フリーマンさんは米ハリウッド映画界を代表するスターで、キャリアは50年近くに及ぶ。「ドライビング Missデイジー」や「ショーシャンクの空に」といった1980年代後半や1990年代前半の映画に出演し有名となった。2004年の映画「ミリオンダラー・ベイビー」ではアカデミー賞助演男優賞を獲得している。