元婦人科医が不適切な診療行為か、52人が被害申し立て 米

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ロサンゼルス(CNN) 米・南カリフォルニア大学の診療所に勤務していた男性の婦人科医に不適切な言動があったとして、診療を受けた女性ら50人以上が被害を申し出ていることが分かった。

この医師は1990~2016年の間、同大学で約1万人の患者を診察したとみられる。

問題の行為は、元患者の女性7人がこのほど、医師と大学を相手取り訴訟を起こしたことで明るみに出た。

15日付の米紙ロサンゼルス・タイムズが伝えたところによると、女性らは診療所でこの医師の診察を受けた際、人種差別的または性的な言葉をかけられたり、不適切な方法で内診されたりしたと訴えている。

一方、医師本人は同紙に「患者への性的衝動を感じたことはない」と語り、自身の発言が患者らに誤解されたと主張している。

これを受けて警察が聞き取り調査を実施したところ、29日までに元患者52人から被害の申し出があったという。警察は医師の行為に犯罪性があったかどうかを検討するとともに、当時内診を受けたほかの患者も被害を受けた可能性があるとみて、さらに調べを進めている。

南カルフォルニア大学によると、医師は17年、不適切な行為を理由に解雇された。大学側は医師との和解が成立したため、捜査当局や州の医事当局に報告しなかったと説明している。

同大学ではこの問題が発覚した後、学生や卒業生による署名運動で学長が辞任に追い込まれた。

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