米企業、不明マレーシア機の捜索終了 世界航空史上最大級の謎解けず
(CNN) 4年前に消息を絶ったマレーシア航空の旅客機「MH370便」の再捜索が、29日で打ち切られた。米民間企業のオーシャン・インフィニティはインド洋で3カ月かけて捜索を行ったが、世界航空史上最大級の謎は解けなかった。
オーシャン・インフィニティは、11万2000平方キロの海底を捜索したが、何も見つけることができなかったと説明している。
MH370便は2014年、乗客乗員239人を乗せてマレーシアのクアラルンプールから中国の北京へ向かう途中で消息を絶った。
オーシャン・インフィニティは、発見できなければ報酬は請求しないという条件で、マレーシアなどが行っていた捜索を引き継いだ。オリバー・プランケット最高経営責任者(CEO)は捜索打ち切りについて、「捜索を再開した一因には、被害者のために何らかの答えを出したいという動機もあった。その目的を達成できなかったことを心苦しく思う」との談話を発表した。
一方で、「これほどの規模で、これほど効果的・効率的に海中捜索が行われたことは、今までなかった」とも強調。「これまでの結果は非常に残念だが、我々は企業として、生成したデータの品質や、これほど広大な海域をカバーしたスピードの両方について達成した内容を誇りに思う」としている。
今回は成果が出なかったものの、同社はいずれ捜索を再開する可能性も排除していない。プランケット氏の談話では、「いずれMH370便の捜索のために、我々のサービスを再度提供できることを切に願う」と含みを残した。