メラニア夫人、不法移民の親子分断は「見るのがつらい」
(CNN) メラニア・トランプ米大統領夫人が不法移民の子どもが親から引き離されるのを見るのはつらいと語り、移民法改正を早く実現させるべきだと主張していることが分かった。夫人の報道担当者が17日、CNNに明らかにした。
同担当者によると、米国は「全ての法律を守り、同時に思いやりの心を持って統治する国」でなければならないというのが、夫人の信条だという。
メラニア夫人は先月発表したファーストレディーとしての公式キャンペーンで子どもの健全育成を中心テーマに掲げたが、不法移民の子どもたちの問題に言及したのは初めて。
トランプ政権は4月以降、不法移民の取り締まり強化策として、正式な書類を持たずに入国した大人を全員刑事訴追する方針を取ってきた。親子連れはこの時点で引き離されてしまう。子どもの行方を知りたい親のためのホットラインが設けられたが、親子が再会できる仕組みは確立されていない。
国土安全保障省(DHS)が15日に発表したところによると、4月19日から5月末までに2000人近い子どもが親などから引き離されて保護施設に収容された。
この政策を非人道的と非難する声に対し、トランプ氏は野党・民主党が移民法改正に協力しないのが原因だと反論している。