犬になめられて? 米男性、感染症のために両手両足を切断
(CNN) 米ウィスコンシン州でこのほど、48歳の男性が犬になめられたことが原因とみられる感染症にかかり、病院で両手両脚を切断する出来事があった。
犬や猫の唾液(だえき)にはカプノサイトファーガ・カニモルサスと呼ばれる細菌が含まれていることがある。この細菌は場合によっては、人間の体内で敗血症や壊疽(えそ)などの深刻な健康問題を引き起こしかねない。
男性に症状が現れ始めたとき、家族は最初インフルエンザだと思ったという。妻はこのときの様子について、全身に炎症が出て、野球のバットで殴られたようだったと振り返る。
男性は最終的に病院に搬送された。血液などの循環や血圧が大幅に低下しており、両手両脚の切断手術を受ける結果となった。
感染症を専門とする医師は、こうした値が著しく低下した結果、手足の壊死(えし)に至る場合もあると指摘する。
ただし、医師によれば、カプノサイトファーガ・カニモルサスが人間に健康被害を及ぼすことはまれ。犬を飼う人の99%以上はこうした事態に見舞われることはないという。
どの犬から感染したのかは分かっていない。妻は飼い犬が原因になった可能性もあると話している。