LA地下鉄に全米初の身体スキャナー設置、乗客の所持品を検査
(CNN) 米カリフォルニア州ロサンゼルス郡交通局と米運輸保安庁(TSA)は14日、乗客の身体をチェックする保安検査用のボディスキャナーを、ロサンゼルスの地下鉄に全米で初めて導入すると発表した。
スキャナーはエスカレーターの下に設置され、前を通りかかった乗客の身体をスキャンして、武器や爆弾などを隠し持っていないかどうか検査する。乗客が立ち止まって検査を受ける必要はない。
TSAはロサンゼルス地下鉄と組んで、保安検査用のポータブル装置の実験を行っていた。その狙いについて同郡は、「我が国の公共交通インフラに対する脅威の増大に対応する」と説明している。
スキャナーでは金属や非金属の物体を検知でき、乗客が武器などを隠し持っていた場合、その部分が黒く見えたり、違う色が重なって見えたりする。
装置から放射線が放出されることはなく、画面に乗客の身体構造が表示されることもない。この技術については過去1年にわたり、一部の駅で実験が行われていた。
TSAは、「評価と実験の過程を経て、乗客の安全を守りながら、潜在的テロ行為を検出・阻止する一助として推薦されたシステムを調達するに至った」としている。