元大統領補佐官、録音テープを公開 トランプ氏は「フェイク」と非難
(CNN) トランプ米大統領の元補佐官で、近く出版する回顧録が注目されているオマロサ・マニゴールト・ニューマン氏は13日、昨年末の辞任前後にトランプ氏やケリー首席補佐官と交わした会話の録音テープを公開した。
米NBCテレビが放送した電話の録音テープでは、トランプ氏がマニゴールト・ニューマン氏に「辞めると聞いたが何があったのか」と問い掛けている。マニゴールト・ニューマン氏は「ケリー氏が来て、皆さんが私の辞任を望んでいると聞いた」と話し、トランプ氏は「私は聞いていない」「君が辞めるのは私の意に反する」などと答えている。
マニゴールド・ニューマン氏はこれに先立ち、ホワイトハウス内の危機管理室でケリー氏に辞任を促された会話の音声も公開した。
トランプ氏は13日のツイートで、マニゴールド・ニューマン氏を「いかれたオマロサ」「頭が良くない」などと批判。ホワイトハウス内の嫌われ者だったが「ケリー氏には私から、できればうまくやってほしいと話した。彼女は私についてほめ言葉しか口にしなかったからだ。ただしクビになるまでは」と書き込んだ。
さらにその後のツイートでも、「オマロサはホワイトハウスにいる間、メディアから全く信頼されてなかった」「ところが私の悪口を言い出したら、メディアは彼女の話を聞くようになった。フェイク(偽)ニュースだ」と不満をあらわにした。
マニゴールド・ニューマン氏は、このほかにもホワイトハウス時代に録音したテープが複数あると主張する。
しかし13日のテレビ・インタビューでは、残りのテープを公開するかどうかは「分からない。様子を見る」と語った。
トランプ政権の高官らは同氏のテープについて、内容自体よりも録音されたという事実が問題だと話す。側近らは、同氏のほかにもホワイトハウス内で非公開の会話を録音している人物がいるのではないかとの疑念を募らせているという。
サンダース大統領報道官は12日、テープの存在を明かしたマニゴールド・ニューマン氏に対し、危機管理室に録音機器を持ち込んだ行為は「国家安全保障を露骨に無視している」と非難。さらにそのことをテレビで語るのは「品性に欠ける証拠だ」と述べていた。