カテゴリー4のハリケーン、ハワイに接近 週内に上陸も
(CNN) カテゴリー4の勢力に成長したハリケーン「レーン」が、週内にもハワイ諸島を直撃する恐れのあることが22日までに分かった。現地は2週間前に別のハリケーン「ヘクター」が通過したばかり。
レーンが及ぼす影響はヘクターをはるかにしのぐとみられる。21日午後8時の時点でレーンの最大風速は約70メートル。ホノルルの南東およそ893キロに位置し、時速16キロで西に移動していた。
ただ米国立ハリケーンセンターは、レーンが22日までに北寄りに進路を変更すると予測。23日には中心部がハワイ島とマウイ島に非常に近づき、上陸する恐れもあるとしている。
米国立気象局は人命や財産が脅かされる可能性に言及し、「財産を守る取り組みを直ちに進めるべき」と呼びかけた。
ハリケーンがもたらす主な脅威は強風や高波、海岸浸食、大雨など。
ここ3カ月にわたって噴火活動を続けるハワイ島のキラウエア火山は、今月9日以降新たな溶岩を噴出していない。しかしデニソン大学の地球物理学者、エリック・クレメッティ氏は、最近の溶岩流によって生じた岩屑(がんせつ)や火山灰の一部が大雨の影響で再び動き出す恐れもあると指摘する。