米司法長官、トランプ氏に反論 司法省は「不適切な影響受けず」
ワシントン(CNN) セッションズ米司法長官は23日、トランプ大統領から「司法省を全く統制していない」と批判されたことを受け、司法省が政治の「不適切な影響」を受けることはないと反論した。
セッションズ氏は声明で、「私が司法長官でいる間は、司法省の行動が政治的な配慮によって不適切な影響を受けることはない」と強調。当局者に求める最高の水準が満たされない場合は自ら行動を取るとしつつも、捜査員や検察官がこれほど才能豊かで献身的な国は米国をおいて他にないと述べた。
セッションズ氏はさらに、「私は就任当日から司法省を統制しており、大統領の政治課題を遂行するにあたり過去にない成功を収めてきた」と主張。例として米国民の安全確保や権利の保護、犯罪の減少、移民法の執行などに言及した。
トランプ氏は就任以来、たびたびセッションズ氏を批判してきた。特にセッションズ氏がロシア関連捜査から身を引く決断を下したことに関し、いら立ちを示すケースが多い。
23日朝に放送された米FOXニュースのインタビューでは、「司法省をまるで掌握できない長官を据えてしまった。セッションズ氏は司法省を全く統制していない」などと述べた。
情報筋によれば、セッションズ氏が今回、数カ月にわたる批判を受けた末についに反論した背景には、「司法省を全く統制していない」というトランプ氏の発言が、個別のケースに関するツイッターでの不満表明とは異なり「全面的な」批判だったという理由もあるという。