米最高裁判事候補の性的暴行疑惑 カバノー氏と告発女性、27日に議会証言
ワシントン(CNN) トランプ米大統領が連邦最高裁判所判事に指名したブレット・カバノー氏からかつて性的暴力を受けたと名乗り出ている女性が、27日に米上院司法委員会の公聴会で証言する見通しとなった。
被害に遭ったと主張しているカリフォルニア州の大学教授、クリスティーン・ブレイジー・フォード氏の弁護士らが23日、本人は証言に同意したとする声明を発表。「フォード氏は身の安全と命を脅かされながらも、性暴力の被害を上院議員らに直接聞いてもらうのが重要だと確信している」と述べた。
これに続いて司法委員会のグラスリー委員長も同日、27日の公聴会でカバノー氏に続き、フォード氏が証言すると正式に発表した。
カバノー氏は疑惑を否定したうえで、同委員会で証言したいとの意向を示してきた。
フォード氏は高校時代に参加したホームパーティーの場でカバノー氏に襲われたと主張する。
弁護士らによると、フォード氏はこの時同じ部屋にいたとされる別の男性にも証言を求めるべきだと考え、委員会側がそれを予定していないことに不服を示しているという。男性自身は、告発されたような事実に覚えがないと話している。
フォード氏側は公聴会までに、外部からほかにも証人を呼ぶよう引き続き働き掛ける構えだ。一方、司法委員会は23日、フォード氏がパーティーの出席者として名指しした男女に連絡を取ったところ、2人ともパーティーに行った記憶がないと答えたことを明らかにした。
カバノー氏は証言で、当時のスケジュール帳を提示する構えだという。
公聴会は午前10時から開かれ、一般に公開される。