カバノー氏の承認反対デモ、米議事堂で302人拘束
ワシントン(CNN) 米国のトランプ大統領が連邦最高裁判事に指名したブレット・カバノー氏に対する性的暴行の告発を巡り、同氏の指名承認に反対する人々が4日、首都ワシントンの連邦議事堂で大規模なデモを行った。抗議の声は激しさを増し、上院の建物に入った参加者302人が警官隊によって拘束される事態となった。
カバノー氏の疑惑については、トランプ米大統領の指示を受けた連邦捜査局(FBI)が調査を行っている。
4日の抗議集会の参加者らは、カバノー氏の承認に反対する歌を歌いながらワシントンを練り歩いた後、大挙して議事堂に入った。警官隊に拘束された人の中には、コメディアンのエイミー・シューマーさんの姿もあったとされる。
抗議行動中、建物の一画では女性の参加者の一群がエレベーターに乗ろうとするユタ州選出のオリン・ハッチ議員に詰め寄った。女性の1人から「私たちと話し合う勇気がないのか」と問われたハッチ氏は、「大人になりなさい」とだけ言い放ち、随行者に守られながらエレベーターに乗り込んだ。
性的暴行を受けた経験を持ち、女性や若者のための活動の運営に携わるマディソン・トーマス氏は、カバノー氏からの暴行被害を訴えた女性が証言に立った先月の上院での公聴会に言及。その内容について、国会議員は男性の世間体や出世欲といったものを女性の身体的な自主性より重要だと位置付けていることがよく分かったと述べた。