胎児や乳児63人の遺体、葬儀場で発見相次ぐ 米デトロイト
(CNN) 米ミシガン州警察は22日までに、同州デトロイトの葬儀場で、不適切に保管された胎児や乳児63人の遺体が見つかったと発表した。デトロイトでは1週間前にも、別の旧葬儀場で胎児や乳児の遺体が見つかったばかりだった。
警察によると、遺体はデトロイトにあるペリー葬儀場で19日に行った立ち入り検査で発見された。中には3年前の遺体もあった。立ち入り検査は苦情を受けて実施したとしている。
遺体のうち37体は、冷蔵されていない状態で3つの箱に収められていた。26体は冷凍庫で保管されていたという。
州当局は、この葬儀場が州法に違反していたと判断。公衆の安全と衛生を脅かしかねない差し迫った状況だったとして、葬儀場免許停止の処分としたことを明らかにした。警察も捜査を続けている。
州の法律では葬儀場に対し、遺体を引き取ってから60日以内に最終処分を行わなければならないと規定しており、違反すれば訴追されて90日以内の禁錮を言い渡される可能性がある。180日を超えて遺体を不適切に保管すれば、法定刑は最大10年となる。
これに対してペリー葬儀場は、違法行為は行っていないと反論する声明を発表した。今回見つかったのは、病院の引き取り要請に家族が応じなかった胎児や乳児の遺体だったと説明し、葬儀場はミシガン州の法律に従って運営しているが、遺体を埋葬するために必要な許可が下りなかったと強調している。
デトロイトでは12日にも、過去に葬儀場として使われていた建物の屋根裏から、胎児10人と乳児1人の遺体が見つかっていた。