国防総省、米韓軍事演習の中止を発表 米朝交渉に配慮

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12月に予定されていた米韓合同軍事訓練について中止が発表された/Chung Sung-Jun/Getty Images AsiaPac/Getty Images

12月に予定されていた米韓合同軍事訓練について中止が発表された/Chung Sung-Jun/Getty Images AsiaPac/Getty Images

ワシントン(CNN) 米国防総省は21日までに、今年12月に予定していた韓国との合同軍事演習「ビジラント・エース」の中止を両国が決定したと発表した。

米国防総省のホワイト報道官は声明で、米国と北朝鮮が進める外交交渉を継続させることを配慮した措置とした。米朝は現在、北朝鮮の非核化に関する交渉を続けている。

演習中止は、マティス米国防長官と韓国の鄭景斗(チョンギョンドゥ)国防相がシンガポールで会談した際に決定した。

昨年のビジラント・エースには米軍兵士1万2000人、米韓両国から航空機約230機が参加した。

トランプ大統領はこれまで米韓軍事演習は高額の出費を強いられ、挑発的な性格を帯びるなどと再三批判。今年6月にシンガポールで北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と初の首脳会談を持った以降は複数の米韓軍事演習を中断させていた。

米ホワイトハウスは今年8月、トランプ大統領と金委員長との関係は非常に良好であり、この段階で米韓合同演習に多額の費用を充てる道理はないとの声明を発表。その上で大統領が望むのなら韓国や日本との合同演習は即座に開始出来るとも付け加えていた。

トランプ大統領が新たな在韓米軍司令官に指名したロバート・エイブラムス陸軍大将は先月、米連邦議会の聴聞会で米韓合同演習の停止は両国軍の即応態勢にわずかな後退を生じさせているが、北朝鮮との関係改善を考えた場合、「分別あるリスク」とも弁護していた。

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