米中間選挙前の週末 トランプ氏・オバマ氏が最後の訴え
米中間選挙を目前に控えた今週末、トランプ大統領は各地の激戦区を訪れ、野党・民主党への攻撃を繰り広げている。
トランプ氏は3日午後、モンタナ州での集会で演説。上院選の民主党候補を批判し、同党が主張する「地獄からわき出た」政策を阻止すると強調した。
さらにこれまでの遊説と同様、性暴力疑惑が浮上したカバノー氏の最高裁判事就任を改めて歓迎し、中米から米国を目指して北上している移民集団に言及して危機感をあおった。
一方で民主党のオバマ前大統領は同日、フロリダ州とジョージア州の集会で演説。トランプ氏の「不安をあおる」常とう手段や「うそ」を批判した。また、自身が推進した医療保険制度改革(オバマケア)の改廃を狙う共和党の動きを厳しく非難した。
ジョージア州知事選で優勢が伝えられる民主党の黒人女性候補、ステイシー・エイブラムス氏に対しては2日夜から3日朝にかけ、ネオナチ集団が大量の自動音声電話で差別的なメッセージを発信した。この集団はフロリダ州初の黒人知事を目指す民主党候補のギラム氏にも同様の攻撃を仕掛けていた。
トランプ氏は3日夜にフロリダ州の激戦区、4日にテネシー州を回った後、ジョージア州へ向かう予定だ。
与野党の舌戦が激しさを増すなか、草の根レベルではリベラル系市民団体の連合体がボランティアを動員し、有権者に投票を呼び掛ける戸別訪問作戦を加速させている。