米当局による不法移民拘束、毎日平均4.2万人超と過去最高の水準
ワシントン(CNN) 米国の移民税関捜査局(ICE)によって、この1年間に拘束された不法移民の人数が過去最高を記録したことが13日までにわかった。ICEのデータによって明らかになった。
これによれば、2018会計年度(2017年10月~18年9月)は平均して毎日4万2000人超がICEによって拘束されていた。これは、ICEが記録を取り始めた2001年以降で最も高い水準。昨年は3万8000人をわずかに上回る程度だった。
1年間でみると月平均にも変動があり、最も人数が少なかったのは昨年10月の3万9192人。最も多かったのは今年6月で4万4699人だった。
新会計年度が始まった18年10月の数字については、ICEは公表していない。
17年1月に大統領に就任して以降、トランプ氏は移民政策を主要政策のひとつに掲げている。先ごろも、メキシコとの国境に数千人規模の米兵を派遣する考えを明らかにしていた。
トランプ氏はまた、今年に入り、ICEの廃止を訴える声が一部で出るなかでも、ツイッターへの投稿で、「素晴らしい仕事」をしているなどとしてICEを擁護する姿勢を示していた。