米特別検察官、フリン氏の禁錮刑求めず 捜査への協力を評価
ワシントン(CNN) ロシアによる米大統領選介入問題を捜査しているマラー特別検察官は4日、連邦捜査局(FBI)に虚偽の供述をした罪を認め、司法取引に応じたフリン元大統領補佐官(国家安全保障担当)について、捜査に十分協力したことを理由に、禁錮刑を科すべきではないとの考えを示した。
フリン氏は今月18日、首都ワシントンの連邦裁判所で量刑を言い渡されることになっている。
マラー氏は4日夜、裁判所に提出した勧告書の中で、フリン氏がこれまで19回にわたり、マラー氏ら司法当局者の聴取に応じてきたことを指摘。初期の段階からフリン氏が協力したことで、検察は捜査全体の見通しを立てることができ、同氏以外の関係者にも捜査協力を促す結果になったと強調した。
マラー氏の事務所によると、フリン氏はマラー氏のチームが接触した直後から捜査に協力し、さまざまな問題に関する情報を提供してきた。文書では一例として、トランプ政権発足前の移行チームとロシアとの接触をめぐる捜査が挙がっているが、残りの文章は編集されている。
マラー氏の文書には非公開として編集された部分が目立ち、同氏の捜査が今も継続していることがうかがえる。
フリン氏は大統領選でトランプ氏の顧問を務め、政権移行期間中に駐米ロシア大使と接触していた。政権発足の直後、接触の事実をペンス副大統領らに隠していたとして事実上解任された。トランプ氏はその後、コミー前FBI長官に対し、フリン氏とロシアの接触に対する捜査を中止するよう要請したことが分かっている。