テロ計画で2人逮捕、標的はシナゴーグとパイプライン 米中西部
(CNN) 米中西部オハイオ州で最近、別々にテロ攻撃を計画していた男女が相次いで逮捕されたことが分かった。連邦当局が10日に発表した。いずれも連邦捜査局(FBI)によるおとり捜査でつかまった。
連邦検察によると、デイモン・ジョセフ容疑者(21)は同州トレドにあるシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)を突撃銃で攻撃しようとしていた疑い。
同容疑者はソーシャルメディアに刃物や銃の写真を投稿していたという。そこで数カ月前、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」のメンバーを装った複数のFBI捜査官が容疑者に近付き、インターネット上で接触していた。
容疑者はその後、覆面捜査官らに直接会って、東部ペンシルベニア州ピッツバーグで10月に起きたシナゴーグ銃撃事件を再現するために必要だとする武器のリストを渡していた。
7日にまた捜査官らと会った時には、すでに標的のシナゴーグを決め、ユダヤ教の安息日に襲う計画を立てていた。捜査官らは同じ日のうちに無力化した銃2丁を容疑者に売り、その場で本人を拘束した。
もう1人のエリザベス・レクロン容疑者(23)についても、ソーシャルメディア上で無差別殺人犯に関する投稿を繰り返しているとの通報を受け、FBI捜査官が数カ月前におとり捜査を開始した。
同容疑者は攻撃対象を二転三転させた後、今月になってジョージア州のパイプラインを爆破する計画に言及。爆弾に使う火薬を注文し、8日には内部に仕込むためのねじ数百本を購入していた。
担当の検察官は10日、CNNとのインタビューで、2人がそれぞれに計画していた攻撃の対象から、テロの脅威はあらゆる方面に及んでいることが分かると強調した。