LAで教員が大規模スト、2日目も収拾の見通し立たず
ロサンゼルス(CNN) 米カリフォルニア州ロサンゼルスの教員組合が給与引き上げや学級規模の縮小を求め、14日から大規模なストに入った。ストは収拾の見通しが立たないまま、15日も続いた。
州内の学校に勤務する教師ら推定3万2000人がストに参加した。
ロサンゼルス統一学区は区内6万人の児童、生徒らに登校を続けるよう指示。代理教員約400人と事務要員2000人で授業を続行する態勢を取った。
しかし14日に出席した児童、生徒は通常の3分の1にとどまり、15日の出席率も微増にとどまった。
州から学区への交付金は日々の出席率に基づいて額が決まるため、同学区は14日だけで2500万ドル(約27億円)の損失をこうむった計算になるという。
出席した児童、生徒からは「1日中映画を見せられた」「外でゲームをして過ごした」という声も上がっている。
学区の責任者は「学校を閉鎖すればいいとの意見も多い」としたうえで、貧困地域の学校には子どもたちに日中の居場所や温かい食事を与える機能があると説明した。
組合と学区側の対立は数カ月前から続いていた。学区側は要求に応じる資金がないと主張し、組合は予備費があるはずだと反発。学区の予算は9割が州から出ているとの指摘を受け、組合は州当局とも交渉を続けているという。