家政婦が雇用者宅のエレベーターに閉じ込め、3日後に救出 NY
(CNN) 米ニューヨークの家政婦が28日、閉じ込められていた勤務先の住宅のエレベーターから3日ぶりに救出された。
当局者によると、家政婦のマリテス・フォルタリサさん(53)は25日、雇用者の住む5階建ての住宅を清掃中、エレベーターに閉じ込められた。エレベーターは2階と3階の間で停止したという。
フォルタリサさんは28日の朝に助け出された。住宅を訪れた配達員の男性が返事のないのを不審に思い、住宅所有者の親類の1人に連絡。親類らは午前10時過ぎに緊急通報用の「911」番に電話した。住宅の所有者らは週末にかけて不在だった。
通報を受けた消防士たちが駆け付け、道具を使ってエレベーターのドアをこじ開けた。フォルタリサさんには脱水症状が見られたものの、けがなどはなかった。病院に搬送されると、容体は落ち着いたという。
ニューヨーク市建設局は声明で、当該のエレベーターについて、昨年7月に民間会社が定期点検を実施した際にはいかなる違反も見つかっていなかったと述べた。
緊急時に係員のいない建物に設置されたエレベーターの場合は、内部に連絡用のボタンや電話を備えることが義務付けられている。
納税記録によれば今回エレベーターが停止した住宅の価格は約2000万ドルで、現在は投資銀行を経営する富豪が所有している。