米司法省、ファーウェイと幹部を起訴 イラン制裁逃れなど
ワシントン(CNN Business) 米司法省は28日、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)を起訴したと発表した。米中間の貿易摩擦をめぐる交渉に影響を及ぼす可能性もある。
司法省によると、ファーウェイは米通信大手、TモバイルUSから企業秘密を盗もうとした罪と、米国による対イラン制裁を逃れるため、金融機関や米政府に虚偽の説明をした罪に問われている。
司法省はまた、ファーウェイの孟晩舟(モンワンチョウ)副会長兼最高財務責任者(CFO)も起訴したことを明らかにした。
孟氏は先月カナダで逮捕され、米国が身柄引き渡しを求めている。中国は孟氏の逮捕を「政治的な動きだ」と繰り返し非難してきた。
ウィテカー司法長官代理は声明で、ファーウェイとその関係者を計20以上の罪状で起訴したと述べ、「中国は同国の国民や企業に法律を守らせる義務がある」と強調した。
米連邦捜査局(FBI)のレイ長官は、中国政府がファーウェイのような企業に大きな影響力を持っていることは米国の経済安全保障と国家安全保障に対する脅威だと述べた。