スタバのシュルツ前CEO、「米大統領選出馬を真剣に検討」
(CNN) 米コーヒーチェーン大手スターバックスのハワード・シュルツ前最高経営責任者(CEO)が27日、「中道派の独立候補」として2020年の米大統領選挙への出馬を真剣に検討していると明言した。
シュルツ氏は27日に放送された米CBSテレビの番組の中で、「今の大統領は大統領として不適格なだけでなく、両党とも終始国民のために必要なことをせず、日々リベンジ政策に没頭している」と指摘した。
「生来の民主党」を自認するシュルツ氏は、昨年スターバックスの会長職とCEO職を退いた時点で、米国の未来のために自分が次にできることを考えたいと表明していた。
2020年の米大統領選には、既にカマラ・ハリス上院議員やジュリアン・カストロ元住宅都市開発庁長官など数人が名乗りを上げている。
シュルツ氏の出馬の可能性に対しては、民主党から危惧する声が相次いでいる。カストロ氏はCNNの番組の中で、もしシュルツ氏が独立候補として出馬すれば、民主党候補の票が奪われ、トランプ大統領が再選される公算が強まるとして懸念を表明した。
こうした懸念に対してシュルツ氏は、「私が望むのは米国民の勝利だ。民主党だろうが、独立系だろうが、共和党だろうが気にしない。あなた方のアイデアを聞かせてほしい。私は独立した個人としてそのアイデアを受け入れる。私はどんな形であれ、政党とは組しない」と語った。
シュルツ氏は28日、ツイッターにも「私の真実を公表し、あなた方の声に耳を傾け、信頼を醸成し、私たちをより良くできることに力を入れる」と書き込んだ。
トランプ大統領にツイッターで攻撃される可能性については、「トランプ大統領とそのツイートにはもう飽きた」とコメントしている。