クマの親子を父子で射殺、父親に実刑判決 米アラスカ州

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米アラスカ州でクマの親子を殺した男に実刑判決が言い渡された(写真は資料写真)/Bearizona

米アラスカ州でクマの親子を殺した男に実刑判決が言い渡された(写真は資料写真)/Bearizona

(CNN) 米アラスカ州で、41歳の父親と18歳の息子が野生のアメリカクロクマの親子を射殺した罪に問われ、禁錮や罰金などの判決を言い渡された。2人がクマの親子を殺す様子は観察用のカメラにとらえられていた。

アラスカ州の発表によると、父親のアンドルー・レナー被告(41)は禁錮3カ月の実刑と罰金9000ドル(約98万円)、ボートやトラック、火器、密猟用具の没収、10年間の狩猟特権停止を言い渡された。

18歳の息子は保護観察処分となり、社会奉仕や狩猟安全講習の受講、2年間の狩猟免許停止を命じられた。

アラスカ野生生物保護当局によると、レナー被告と息子は昨年4月14日、スキーに出かけた際に、クマの親子の巣穴に近付き、息子が巣穴の中で眠っていた親グマに2発の銃弾を撃ち込んだ。

続いて父親のレナー被告が、金切り声を上げる2頭の子グマを殺し、死骸を巣穴の外に放置した。2人は親グマを解体し、2日後に現場に戻って子グマの死骸を片付け、薬莢(やっきょう)を回収していた。

2人が殺したのは、米農務省森林局とアラスカ州が生態調査の一環として、動きを検知するカメラで観察を続けていたクマの親子だった。

このカメラが一部始終をとらえていることに2人は気付かないまま、父親は「問題ない」と言い切り、息子は「僕たちのことは絶対に突き止められないよ」とうそぶいていた。

2週間後、レナー被告はクマの皮と、死骸から取り外した識別カラーをアラスカ州魚類鳥獣局に持ち込んだ。子どもの姿は見えなかったので、子育て中のクマだとは思わなかったと話していた。

アラスカ州は、子育て中のクマを撃つことを法律で禁じている。

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