米NBA王者ウォリアーズ、「表敬訪問」はトランプ氏ではなくオバマ氏
ワシントン(CNN) 米プロバスケットボール協会(NBA)の王座を争うファイナルで昨季連覇したゴールデンステート・ウォリアーズは27日までに、ワシントンでのウィザーズ戦を控え、オバマ前大統領を表敬訪問し、歓談した。
ファイナルの覇者はホワイトハウスに現職大統領を訪れるとの慣習に背反する措置となっている。
ウォリアーズのパワーフォワード、ドレイモンド・グリーン選手はインスタグラム上にオバマ氏と面会した写真を掲載。「我々のチームは第44代大統領と会った」とも書き込んだ。
ウォリアーズとトランプ大統領との関係は良好ではない。同チームが2017年にファイナルを制覇した際、大統領は同年9月、チームによるホワイトハウス訪問への招待を取り消してもいた。チームの人気選手だったステフィン・カリーさんが試合の国家斉唱時におけるアフリカ系(黒人)選手の抗議行動をトランプ氏が批判したことへの反発が原因だった。
チームは昨年2月、ホワイトハウス訪問に代え、ワシントンにある米国立アフリカ系米国人歴史文化博物館を訪れてもいた。この訪問前、ガードのクレイ・トンプソン選手は米紙ニューヨーク・ポストに「ホワイトハウスを訪ねるのは偉大な名誉だが、気持ち良く行けない場面もある」との気持ちを吐露していた。
半面、ウォリアーズとオバマ氏との交流は今回が初めてではない。バスケットボールのファンとして知られる前大統領は16年に前年のNBAファイナルを制したチームをホワイトハウスで歓迎。背中に「44」の数字が記されたユニホームも贈られていた。