ビーガン米特別代表が講演、「北朝鮮への侵略ない」

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米国のビーガン特別代表(右)が講演で対北朝鮮政策に言及した/NICHOLAS KAMM/AFP/AFP/Getty Images

米国のビーガン特別代表(右)が講演で対北朝鮮政策に言及した/NICHOLAS KAMM/AFP/AFP/Getty Images

ワシントン(CNN) 米国のビーガン北朝鮮政策特別代表は1月31日、スタンフォード大学で講演し、米国が北朝鮮を侵略することはないと述べた。また、朝鮮戦争の正式な終結に向けた米国の意欲を強く示唆したとみられる発言もあった。

ビーガン氏は講演で「トランプ大統領にはこの戦争を終わらせる用意がある」と言及。北朝鮮を侵略したり、政権転覆を試みたりすることはないと強調した。

そのうえで「私も大統領も、70年にわたる朝鮮半島の戦争と敵対状態を過去のものにする時が来たと確信している。この紛争をこれ以上長引かせる理由はない」と述べた。

北朝鮮は米国に対し、朝鮮戦争を終わらせる平和協定の締結を確約するよう求めてきた。北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は昨年4月の首脳会談で、正式な終戦への誓いを表明している。

ビーガン氏はまた、米国が金委員長への譲歩として在韓米軍撤退に同意する可能性を否定。「こうした交換条件を含む外交協議には一切関わっていない」とした。

ビーガン氏の発言は、米朝関係の「進展」に前向きな意味合いを持たせようとしたものだ。ただ、今週発表された情報機関の分析によると、「最終的かつ完全に検証された非核化」という目標は依然として遠い。

コーツ国家情報長官は29日の上院公聴会で、北朝鮮が「核兵器を完全に放棄する可能性は低い」と指摘。中央情報局(CIA)のハスペル長官も、北朝鮮は「米国に直接的な脅威を及ぼす長距離核弾頭ミサイルの開発に注力している」との見方を示した。

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