職員が転落死、欠航や遅れ相次ぐ 米オーランド空港
(CNN) 米フロリダ州のオーランド国際空港で2日、運輸保安局(TSA)の職員が転落して混乱が起き、発着便の欠航や遅れが相次いだ。
オーランド警察は、午前9時半ごろに40代の男性が空港内のホテルからターミナルの吹き抜けに飛び降りて重体となり、搬送先の病院で死亡が確認されたと発表。自殺だったとの見方を示した。
TSAの報道官によれば、男性は非番のTSA職員。ホテルのバルコニーから、保安検査待ちの人々が並ぶ出発ロビーに転落したという。
ロビーには大きな音が響き、保安検査場が騒然となった。ある乗客の話によると、検査を担当するTSA職員らが立ち上がって旅行者らに「逃げろ」と叫び、そのまま検査ゲートを通過するよう指示した。
TSAによれば、数人が検査を受けないまま出発エリアに紛れ込んだため、一部の搭乗ゲートを利用する乗客は全員、検査をやり直すことになった。
同空港では午後にかけて保安検査待ちの長い列ができ、米サウスウエスト航空を中心に欠航や遅れが出た。運航情報サイト「フライトアウェア」によると、同日6時半までに出発便117便が遅れ、45便が欠航となった。到着便の遅れと欠航も数十便に上った。