米検察、トランプ氏の就任式実行委に文書提出を要求
(CNN) 米ニューヨークの連邦検察は4日、トランプ米大統領の就任式を運営した実行委員会に対し、献金者や委託業者に関する文書の提出を求める召喚状を出した。
召喚状については米ABCが最初に報じ、CNNが内容を閲覧した。献金とその見返りに関する文書や、外国人からの献金の可能性に関する通信記録、外国からの献金を禁止している規制についてのメモなどを提出するよう命じている。
この件がトランプ氏に直接関連していることを示す情報はないものの、検察が同氏周辺の関係者に対する捜査を続けていることがうかがえる。
就任式実行委員会が捜査対象になっていることは、米紙ウォールストリート・ジャーナルが昨年12月に伝えた。事情に詳しい関係者によれば、式典で集まった資金1億ドル(約110億円)超の一部が不正に使われた疑惑が浮上したとされる。
また、米紙ニューヨーク・タイムズは12月、カタールやサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)などから米政治に影響を及ぼす目的で、就任式実行委員会や親トランプ派の政治団体に違法な献金が流れ込んでいた可能性について、連邦検察が捜査を始めたと報じていた。