テロ組織が勢力回復なら「再び米軍派遣」 トランプ氏が可能性を示唆
ワシントン(CNN) 米国のドナルド・トランプ大統領は、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」などのテロ組織がシリアやアフガニスタンで勢力を回復した場合には、再び米軍を派遣する可能性を示唆した。1日に収録された米CBSの番組の中で述べた。
トランプ氏は昨年12月、シリアに駐留する米軍を撤退させるよう指示を出したと明らかにしていた。
トランプ氏は番組内で、コーツ国家情報長官らから米軍撤退後の「空白状態」によってISISなどが再び台頭するのではないかとの懸念が出ていることについて問われて、「確かに」と答えた。
インタビュアーが「アルカイダのようなテロ組織が再び台頭するのを目撃する」と続けると、トランプ氏は、「我々が何をするかわかるだろう? もし必要ならば、我々は戻ってくる」と語った。
トランプ氏はまた、米国には高速な航空機や優秀な貨物機があり、イラクなどにも基地があると指摘した。
CNNは先ごろ、情報筋の話として、米国防総省は、米国がISISへの軍事的圧力を維持しない場合、ISISが数カ月以内にシリアで再び台頭する可能性があるとみていると報じていた。別の情報筋によれば、一部の軍や諜報(ちょうほう)機関からは再台頭の時期はもっと早い可能性があるとの懸念も出ているという。