米国民の43%、国の統治は人生で「最悪」 CNN世論調査
(CNN) 米政府機関の一時再開をめぐり成立したつなぎ予算の期限が今月15日に迫るなか、政府機関閉鎖の回避に向けたトランプ大統領と議会との合意が間に合うとみている米国民は少なそうだ。CNNが行った世論調査によれば、約7割が連邦政府による統治がうまくいっていないと考えており、人生で「最悪」とみなす人の割合は43%にのぼることがわかった。
1996年初頭に政府機関閉鎖が起こり、当時は最長を記録したが、「最悪」と答えた人の割合は21%と、現在の約半分の水準だった。
連邦政府が良い仕事をしていると考えている人の割合は19%にとどまった。
期限までに合意に達する可能性が低いと考えている人の割合は64%。党派別に見ても、無党派層で67%、民主党員で65%、共和党員で57%と、悲観的な見方が広がっているようだ。
国境の壁の問題は移民政策とも大きく関わっているが、トランプ大統領の移民政策について、支持する割合は41%、不支持の割合は54%だった。壁の建設のために非常事態を宣言することについては、66%がすべきでないと答えた。すべきだと回答したのは31%だった。壁の建設費用をめぐる新たな政府機関閉鎖については57%が反対の姿勢を示した。
しかし、トランプ大統領の支持層に限れば回答も変化するようだ。保守的な共和党員の78%は壁の建設費用を含む合意に達しなかった場合には新たな政府機関閉鎖を支持するとした。また、壁建設のために非常事態を宣言することに72%が賛意を示した。
トランプ大統領の支持率は40%、不支持は55%だった。
CNNが世論調査会社SSRSに委託し、1月30日から2月2日にかけて、全米の1011人に対して、固定電話や携帯電話を通じてインタビューを行った。誤差の範囲はプラスマイナス3.8パーセントポイント。