トランプ氏、対北追加制裁の撤回を指示とツイート 政権混乱
ただ、トランプ氏の発表は自らの政権による措置を批判した格好で、政権の特徴である型破りで規律に欠けた政策の進め方を改めて浮き彫りにした。
制裁実施にかかわる政府関係者の一人はトランプ氏のツイートから3時間後の時点で、「我々は不意を突かれた状態で、何が起きているのか理解に努めているところだ」「みなツイッターとニュースを見つめている」と語った。ホワイトハウスからは何も指示がなく、待ちの状態が続いているという。
ホワイトハウスのサンダース報道官は今回のツイートについて聞かれ、「トランプ大統領は金委員長を好ましく思っており、こうした制裁は必要ないと考えている」と述べた。トランプ氏がどの制裁に言及していたのかは明確にしなかった。
核拡散の防止を訴える団体、米国科学者同盟のアダム・マウント氏は、トランプ氏のツイートにより、米外交官が他国に北朝鮮に対する圧力を維持するように説得することがより困難になったと指摘した。